外国人の旅券に「富士山と桜」 法務省、デザイン変更へ
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASK875GKJK87UTIL035.html
法務省は来年初めにも、外国人の入国審査時にパスポートに貼る「上陸許可証印」のシールの絵柄を「富士山と桜」に変える。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、これまでの「桐(きり)」から「より日本観光の記念になる絵柄」に、変更を決めた。
上陸許可証印は入国審査官が空港などで、入国する外国人のパスポートに貼るシール。入国を認めた日付や在留期限、在留資格などが印字される。法務省によると、偽変造対策などで03年にスタンプからシールに変わって以降、初の絵柄変更という。
新しい絵柄は、山頂に雪をかぶった水色の富士山を背景に、薄いピンク色の桜の花を配置。同省は「富士山は世界遺産にもなった。桜とともに、外国人にもなじみ深いはず」としており、旧絵柄のシールを使い切る来年初めの使用開始を予定する。
16年に日本を訪れた外国人客は約2404万人。政府は20年までに年4千万人に増やす目標を掲げる。同省の担当者は「新しい絵柄のシールをきっかけに日本での思い出が口コミで広がり、外国人客の増加につながればうれしい」と話す。(小松隆次郎)